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相続対策って何をするの?正しい順番と考え方を覚えましょう。

相続対策というと、主に以下の4つの柱に大別できます。
1. 「争族」対策

2.認知症対策
3. 納税対策
4. 節税対策
 相続対策というと、つい「相続税」対策と考えがちですが、そうではありません。節税第一で考えると、うまくいかないこともあります。
 まず考えるべきことは「争族」「認知症」対策です。
「家族全員仲がいいから、うちに限って相続でもめることはない」と考えたくなりますが、そのような思い込みが危険です。 実際、両親のうちどちらかが健在のときは、家族はもめないものです。しかし、その後の二次相続で親族間の争いが起きるケースが多いのです。
「争族」対策は、そのとき限りの対策だけではなく、二次相続まで見越して考えましょう。また、亡くなるまでの間の、判断能力の低下による資産凍結のための対策、いわゆる「認知症」対策も重要です。
 続いて納税対策です。相続税を支払うとなると、現金が必要です。しかし、家族間ではなかなか「現金をいくら持っているか」という話はしないものです。相続対策の一環として、両親だけでなく息子、娘も含めた一族の財産額を把握する必要があるでしょう。
 ここで財産や負債について隠し事をすると、しっかりとした対策になりません。確かな財産額を専門家に伝え、納税対策を考えま
しょう。
 両親の現金が潤沢なようであれば、生前贈与を検討しましょう。一方、相続税の納税資金が不安なようであれば、生命保険の活用を考
えるとよいでしょう。
「争族」対策と納税対策を考えたら、ここで節税対策です。
 相続が発生してからでは、打てる対策は限られています。一方、相続の事前対策を済ませておくと、親族同士の骨肉の争いを防ぐこと
ができ、相続税を大幅に削減できる場合があります。相続対策は、どれがベストなのかは人それぞれです。相続について気になることが
あれば、お気軽にご相談ください。